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日別アーカイブ: 2025年3月24日

仲地登記測量事務所のよもやま話~第2回~

皆さんこんにちは!

 

仲地登記測量事務所、更新担当の中西です。

 

 

シリーズ2: 境界確定測量の流れとポイント

 

 

今回は、境界確定測量の詳しい流れと、注意すべきポイントについて解説していきます。

境界確定測量は、土地の売買や相続、建築工事を行う際に隣地との境界を明確にするために不可欠な作業です。境界が曖昧なままでは、後々トラブルが発生する可能性があるため、事前に正確な測量を行うことが重要です。

では、具体的に境界確定測量の流れと注意点を詳しく見ていきましょう。


1. 境界確定測量とは?

 

境界確定測量とは、土地の境界を明確にするための測量であり、特に以下のような場面で必要になります。

隣地との境界をはっきりさせるための測量。
土地の売買や相続時にトラブルを防ぐために重要。
建築工事前に敷地の範囲を正確に確認するために必要。

境界確定測量を行うことで、土地の権利関係が明確になり、将来的な境界トラブルのリスクを軽減できます。


2. 境界確定測量の流れ

 

2.1 事前調査

境界確定測量を行う前に、まず土地に関する資料を調査します。

土地の登記情報を確認する。
公図(地図)や過去の測量記録をチェックする。
役所で関連資料を取得し、境界の現状を把握する。

特に、過去の測量記録や登記簿上の情報と、現在の土地の状況に違いがないか確認することが重要です。古い測量記録では、実際の境界と構造物とのずれが生じているケースもあるため、現地での確認が必要になります。


2.2 隣地所有者との打ち合わせ

 

境界についての認識を確認する。
必要に応じて立ち会いを依頼する。

境界確定測量では、隣接する土地の所有者と境界の確認を行うことが必要です。

この打ち合わせでは、以下のポイントを話し合います。

境界杭や境界線の位置に関する認識を確認する。
✅ 測量後に、境界立会確認をお願いする。

境界が不明確なままでは、後々のトラブルや紛争の原因となることが少なくありません。


2.3 測量作業

 

資料調査や境界の確認ができたら、測量作業を実施します。

境界杭の確認・設置。
測量機器を使ってデータ取得。
測量結果を元に、境界線の正確な位置を確定する。

最新の測量機器を使用することで、より精度の高いデータを取得できます。

また、境界杭が不明確な場合や失われている場合は、新たに境界杭を設置します。この境界杭は、土地の境界を示す重要な指標となるため、設置後は移動させないように注意する必要があります。


2.4 図面作成・報告

 

測量作業が完了したら、測量結果をもとに正式な境界確定図を作成します。

境界確定図を作成し、関係者に説明する。
隣地所有者と境界立会確認を行い、合意を得る。
境界確認書を交わし、正式な書類を作成。                     ✅ 過去の測量結果と現在の実測データを比較し、違いがある場合はその理由を説明する。

この境界確定図は、土地の売買時の重要資料などに活用されます。


3. 境界確定測量のポイント

 

境界確定測量をスムーズに進めるためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

隣地所有者との話し合いを円滑に進めることが重要。
過去の測量記録と現地の状況をしっかり照らし合わせる。
測量後に境界杭をしっかり固定し、将来的なトラブルを防ぐ。

境界確定測量は、一度しっかり行っておくことで、将来的な境界トラブルを防ぎ、土地の売買や相続をスムーズに進めるための大切な作業です。


まとめ

 

今回は、境界確定測量の流れとポイントについて詳しく解説しました。

境界確定測量は、隣地との境界を明確にし、土地の売買や相続時のトラブルを防ぐために重要。
事前調査、隣地所有者との打ち合わせ、測量作業、図面作成の流れで進める。
正確な境界確定のためには、隣地所有者との境界立会確認をお願いする。

 

 

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